BLUECHIP STAR(ブルーチップスター)は、ひとりの野球選手のキャリアを最初から最後まで歩み切るシミュレーターです。このゲームを作るうえで私たちがいちばん長く悩んだのは、グラフィックでもコンテンツの量でもありませんでした。確率をどう扱うか、という問いです。
ゲームをある程度遊んだことのある人なら、画面に出ている確率を疑った経験が一度はあるはずです。90%と書いてあるのに3回続けて失敗すれば、表示はうそなのではと勘ぐりたくもなります。実際、表示確率とは別の内部補正を使っているゲームは少なくありません。失敗が続くとこっそり確率を上げる救済補正や、逆に成功が続くと確率を下げる補正です。プレイヤーの気分をコントロールするための設計ですが、結果として画面の数字を信用できなくしてしまいます。
ブルーチップスターは逆の道を選びました。ルールはひとつだけです。画面に表示された確率どおりに判定すること。55%と書かれた勝負手は、きっかり55%の確率で成功します。そのためにゲーム内部は、シード値にもとづく決定論的な仕組みで設計しました。キャリアの開始時に決まるシード値がすべての判定の大もとになり、同じシードで同じ選択をすれば、いつでも同じ結果になります。こっそり確率を変える処理が入り込む余地は、構造上ありません。
開発中、私たちが自分たちにいちばん多く投げかけた反論です。救済補正のないゲームは残酷です。55%の勝負手に3回続けて失敗するキャリアも、実際に生まれます。それでもテストを重ねるほど確信したのは、その残酷さこそが野球だということでした。3割打者でも、10回のうち7回は失敗します。野球の物語が力を持つのは、失敗が本物だからです。失敗が本物でなければ、成功も本物になりません。私たちは慰めを仕込む代わりに、失敗したあとの物語を厚くする道を選びました。ドラフト指名漏れからの再挑戦、戦力外からのトライアウト、ケガからのリハビリ。そうした物語がその成果です。
この原則は、収益モデルにもそのまま当てはめました。アプリ版の広告報酬は、目の前の確率カードを10ポイント引き上げる仕組みですが、ここでもルールは同じです。広告を見た瞬間にまず画面のバッジの数字が更新され、更新された数字どおりに判定されます。広告を見たからといって裏で有利になったり、見なかったからといって裏で不利になったりすることはありません。見えているものがすべてのゲーム。それがブルーチップスターなりの、野球へのリスペクトです。
この記事に出てきた制度や分かれ道を自分で体験してみたい方は、中学の野球部から引退まで、ひとりの選手のキャリアを最後まで歩むブルーチップスターをプレイしてみてください。会員登録なしですぐに始められます。アプリは現在、韓国語のみ対応しています。